戦争法案 声あげ廃案に 
SEALDs国会前抗議行動を激励

国会前に集まった若者たちの前でスピーチしました。
国会前に集まった若者たちの前でスピーチしました。

 学生たちでつくるSEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動) 7月3日夜、毎週金曜日の国会前抗議行動を行いました。
 私も急きょ集会に駆けつけたところスピーチを求められ、戦争法案は何重にも憲法に違反した法­案だと批判、「必ず廃案にしなくてはいけない。その力はどこにあるのか。みなさんのな­かにこそあります」と強調しました。以下、その時のスピーチの内容(大要)です。

 こんばんは。日本共産党書記局長の山下よしきです。
 きょうは、若い皆さんのたたかいいの息吹を熱気を空気を感じて吸い込みにこようかなと思って来てみたら、スピーチさせていただくことになりました。ありがとうございます。
 短い短い国会審議の中ですけれども、何重にもこの法案は、憲法に違反するということがはっきりしてきました。
 日本がどこからも武力攻撃を受けていないのにアメリカと一緒に海外で武力行使する憲法9条を逆立ちさせても、そんなことはできるはずはないではありませんか。
 それから、戦闘地域まで自衛隊を送って米軍に対して物資を補給したり、輸送したりする=「兵たん活動」をする。これは武力行使と一体になる活動そのものではないでしょうか。まだ、戦乱がまだ続いている地域で治安活動をする。これが海外での武力行使に道を開く憲法違反の活動にしかなりません。
 だから皆さん、憲法学者の方がたの圧倒的多数が「反対。違憲だ」。これまで、歴代の政府を支えてきた内閣法制局長官も「憲法違反だ」。そしてイラク派兵を支えてきた政府高官まで「憲法違反だ」と言っているではありませんか。
 憲法違反の法案は、時間をかけて通せばいいというわけではありません。60時間かけようが、200時間かけようが憲法違反の本質を変えることはできない。絶対廃案しかないのではないでしょうか。
 では、この法案を撤回・廃案する力はどこにあるのか。きょうここに立って判りました。皆さんの中にその力はあります。追及すればするほど国民の中に反対の声が広がります。「メディアが悪い」といいますけど、メディアが悪いんじゃない。法案が悪いからではないでしょうか(「そうだ。そうだ」の声)。
 そして、なにより戦場に行かされる若者が、いまこうして声を上げはじめた。さっきのスピーチ、シビれました。歴史を背負って人類の多年の努力を背負って、いまここでその歴史を逆戻りさせるわけにはいかない。これまでたたかってきた人たちと心ひとつに、いま若者たちが新たな歴史をつくろうとしています。
 いま国会の中に民主主義はないかもしれない。しかし、国会のまわりに民主主義は確かに生きている。国会内外の垣根を超えて、私たち国会議員も皆さんとしっかりスクラム組んで、今度は国会の中に民主主義が息づくようにがんばりたいと思います。たたかって必ず廃案をかちとろうではありませんか。ありがとうございました。がんばりましょう。

戦争法案 声あげ廃案に

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日本共産党参議院議員。香川県善通寺市出身。県立善通寺第一高校、鳥取大学農学部農業工学科卒業。市民生協職員、民主青年同盟北河内地区委員長・大阪府副委員長。95年大阪府選挙区から参議院議員初当選。13年参議院議員選挙で比例区に立候補3期目当選。14年1月より党書記局長。2016年4月より党副委員長に就任。2019年7月参議院議員4期目に。参議院環境委員会に所属。日本共産党副委員長・筆頭(2020年1月から)、党参議院議員団長。