22日の参院総務委員会で、南スーダンPKO(国連平和維持活動)の日報隠ぺい問題で、防衛省幹部が組織的に関与していたことについて質問しました。
私の質問に対し防衛省統合幕僚監部の吉田正法参事官は「日報が現地の情報の一つとして(統幕に)入っていた」と認め、日報の存在を知りながら、隠ぺいに関与したことが明らかになりました。
これまで防衛省は、日報を「廃棄した」と説明してきましたが、昨年12月には統幕参事官の「共有フォルダ」に保管されていたことが判明。さらに、陸上自衛隊にも今年1月ごろまで残っていたことが明らかになっています。
私が、今年1月25日、防衛省に日報の提出を求めたところ、統幕参事官付きの職員は「即日廃棄した」との説明を繰り返し「吉田参事官が(虚偽説明を)指示したのか」と質すと、吉田参事官は「日報を開示すべきということは真摯(しんし)に受け止めている」としか答えず虚偽説明であったことを認めません。
そこで、日報の不開示決定をした決裁文書を示し、意見を求められる部署には「統合幕僚監部参事官」と明記されていることを指摘。統幕は日報を組織的にダウンロードして、大臣報告のための活動概要を作成していたにもかかわらず、統幕参事官は不開示決定を支持し、「意見なし」としたとして「(当事者である)吉田参事官が日報の存在を知らなかったというのは通用しない」とただしました。
吉田参事官は「日報を定型的に我々が受け取っていたわけではない」などと苦しい弁明。これは、自衛隊への新任務付与を進めるための組織的隠ぺいであり、このまま終わらせるわけにはいきません。最後に真相の徹底解明を求め質問を締めくくりました。