日本共産党の山下芳生書記局長は20日夜、BSフジ番組「プライムニュース」に出演し、衆院解散・総選挙に臨む構えなどについて質問に答えました。
今回の解散について山下氏は、「安倍政権による消費税増税、原発再稼働、『海外で戦争する国』づくり、沖縄への米軍新基地押し付けに対し国民の5割、6割、7割が反対しています。国民多数の声を踏みつけにした暴走が行き詰まり、国民に追い詰められた解散です。今度の総選挙は国民の直接の審判で安倍政権の暴走にストップをかけて政治を変えるチャンスだと訴えたい」と決意を表明しました。
番組は日本共産党が昨年の東京都議選と参院選で躍進し、「大幅に議席を増やしている」と紹介。山下氏は消費税10%への増税は中止し、「消費税に頼らない別の道」に転換するなど日本政治の「五つの転換」を訴えて総選挙でも躍進をめざすと表明しました。
「野党間の選挙協力をどう考えるか」との司会の質問に対し山下氏は、保守・革新の垣根を超えた共同で新基地建設阻止の翁長雄志氏が知事選で圧勝した沖縄では、総選挙でも協力することが相談されていることを紹介。一方、全国的には「協力できる条件はない。やはり国政の問題で基本的な政策が一致しなければ野合のそしりは免れない」と述べました。
山下氏はまた、都議選と参院選で躍進できたのは、日本共産党が安倍政権の暴走を止めてほしいという有権者の期待があるからだと指摘。「どの問題でも真正面から対決し、同時に国民の立場から対案を示し、国民と力をあわせて政治を動かす。対決、対案、共同で頑張っている日本共産党は決して埋没することはない」と語りました。
その上で、特に国民との共同に関して「国会の中の力関係を乗り越えて安倍政権を追い詰めている一番の力です」と強調しました。