考えよう、声をあげよう 
イラクで日本人殺害

 

 朝7時前、東京に向かう準備をしていた私の耳に、テレビからショッキングな情報が飛び込んできました。イラクで日本人が2名殺害されたというのです。その後、亡くなったのは外務省の外交官だということが確認されました。
 
 恐れていたことが現実になってしまい、とても暗い気持ちになりました。この悲しい事件を機に、世界は、そして日本は、イラク問題にどのようにかかわるべきか、真剣に考え直す必要があるのではないでしょうか。

 そもそも米英によるイラク戦争にはまったく大義がありませんでした。「イラクは大量破壊兵器を保有している」というウソの情報によって開始された侵略戦争でした。その後の米英軍によるイラクの占領支配は、イラク国民の猛烈な反発を招き、連日、米軍に対する武力攻撃が繰り返され、死亡する米兵が増え続けています。いまや米英軍の占領支配は破綻し、イラクは泥沼状態です。それが、国連や赤十字まで標的にする無差別テロ(これ自体はどんな理由があっても許されません)の温床になっています。

 事態の打開を図るために、米英軍主導の占領支配から、国連中心の復興支援に枠組みを切りかえ、イラク国民に早期に主権を返還し、その枠組みのもとで米英占領軍は撤退すべきです。そして日本は、国連中心の枠組みでの非軍事の人道支援をおこなうべきであって、憲法を踏みにじる自衛隊のイラク派兵計画はただちに中止すべきです。無法なイラク戦争を真っ先に「支持」した日本政府が、そのことに反省のないまま、イラクに自衛隊を送り、米英軍の占領活動を支援したりすれば、日本人の命をいっそう危険にさらすとともに、イラク情勢の泥沼化に拍車をかけることにもなるでしょう。

 いまこそ、「イラクへの自衛隊派兵はやめよ」の声を、日本列島のすみずみから巻き起こすときです。

大阪を変えるうねりを起こそう

 東京の党本部で会議を終えた後、大阪に戻り、梅田・阪急ナビオ前で行われた渡辺たけるさん(大阪城天守閣名誉館長)の街頭演説会に駆けつけました。雨上がりの夕方、けっこう冷え込みましたが聴衆はぐんぐん増えて4000人に。

 多彩な顔ぶれの応援弁士に「なんとしても大阪市政を変えたい」との市民の共同の広がりを感じました。カステラの「長崎堂」副社長の荒木美江子さんは、「渡辺先生が、大阪のええとこは行き倒れを許さん人情味のあるところ、とおっしゃっていることに感激した」と語り、大阪のよさを取り戻すために渡辺さんをと訴えられました。最後にしっかり「長崎堂のカステラも買うてくださいね」とつけくわえたのはさすが。

 「共産党とは立場を異にするのですが」とことわりながら大学の同窓として応援に立ってくださったのは「ワッハ上方」前館長・関西大学名誉教授の井上宏さん。渡辺さんの人柄を紹介した後に一句。「渡辺たけるとかけて、よく効く風グスリととく。そのこころは、セキに勝つ」。これはうまい。

 鰻谷商店会事業協同組合参与の荻野輝幸さんも「このままでは大阪はドツボにはまる」と熱烈に訴え、自作の替え歌を披露されました。それぞれがユニーク、かつ大阪をこよなく愛する気持ちの伝わってくる演説でした。こんなに幅広い方々が立ち上がる、それほどいまの大阪市政は行き詰っているということでしょう。

 日本共産党の市田忠義書記局長は「こんなに争点がはっきりしている選挙はない。大型開発によるムダ遣いの市政を続けるのか、自治体の本来の仕事である市民の暮らしを守る市政に変えるのか。市民の願いは明確ではないか」と呼びかけましたがそのとおりです。人の住んでいない人口島に何千億円もかけてトンネルを通す一方、市民の命綱である国民健康保険料を4年連続で16%も値上げするなど、税金の使い方があまりにもゆがんでいることを、多くの市民が気づいています。

 渡辺たける名誉館長は「いま市民の中に大きなうねりが起こりつつあることを感じます」と実感を込めて語り、大きな拍手に包まれました。

 総選挙であれだけ「自民か民主か」といっていた政党が、直後の大阪市長選挙では「オール与党」で前助役を押しています。総選挙で自民党政治を少しでも変えたいと民主党に投票された方も少なくないと思いますが、その願いは、こんどは渡辺たけるさんでこそ生かせます。残された時間はわずかですが、私も出来うる限りの力を発揮したいと思います。

 なお、ナビオ前ではたくさんの方から「総選挙ご苦労様でした」「残念でしたがまたがんばりましょう」と激励を受けました。ありがとうございます。がんばります。

明けない夜はない

 

photo 総選挙では、私の力不足で、ご期待にこたえることが出来ず、申し訳ありませんでした。

 選挙戦では、「政権選択」といいながら、自民党も民主党も、消費税増税や憲法改定という基本問題で同じレールを走ろうとしていること、その背景に、「二大政党制による政権交代可能な政治体制づくり」という財界の政治支配のシナリオがあること、財界からビタ一文献金をうけとらず、「国民が主人公」の本当の改革の道をしめし、暮らしと平和を破壊するたくらみには国民とともに最後までたたかいぬく日本共産党が伸びてこそ政治は変わることを力の限り訴えました。終盤になるほど手応えを感じましたが、有権者の多くにご理解いただくには時間が足りませんでした。

 ただ、選挙戦で訴えたことは、今後の政治に必ず生きると確信します。国民に「痛み」を押し付けることを「改革」と呼び、そのスピードを競い合う政治には決して未来がないことを、多くの国民は遠からず見抜くでしょう。そのとき、日本共産党の存在と活動が再び注目され期待されることでしょう。

 明けない夜はありません。そのときに備え、有権者の皆様と草の根で結びつく活動、強く大きな党をつくる活動に、新たな決意でとりくみたいと思います。

 今後とも、日本共産党へのご支援、よろしくお願いいたします。