東京の党本部で会議を終えた後、大阪に戻り、梅田・阪急ナビオ前で行われた渡辺たけるさん(大阪城天守閣名誉館長)の街頭演説会に駆けつけました。雨上がりの夕方、けっこう冷え込みましたが聴衆はぐんぐん増えて4000人に。
多彩な顔ぶれの応援弁士に「なんとしても大阪市政を変えたい」との市民の共同の広がりを感じました。カステラの「長崎堂」副社長の荒木美江子さんは、「渡辺先生が、大阪のええとこは行き倒れを許さん人情味のあるところ、とおっしゃっていることに感激した」と語り、大阪のよさを取り戻すために渡辺さんをと訴えられました。最後にしっかり「長崎堂のカステラも買うてくださいね」とつけくわえたのはさすが。
「共産党とは立場を異にするのですが」とことわりながら大学の同窓として応援に立ってくださったのは「ワッハ上方」前館長・関西大学名誉教授の井上宏さん。渡辺さんの人柄を紹介した後に一句。「渡辺たけるとかけて、よく効く風グスリととく。そのこころは、セキに勝つ」。これはうまい。
鰻谷商店会事業協同組合参与の荻野輝幸さんも「このままでは大阪はドツボにはまる」と熱烈に訴え、自作の替え歌を披露されました。それぞれがユニーク、かつ大阪をこよなく愛する気持ちの伝わってくる演説でした。こんなに幅広い方々が立ち上がる、それほどいまの大阪市政は行き詰っているということでしょう。
日本共産党の市田忠義書記局長は「こんなに争点がはっきりしている選挙はない。大型開発によるムダ遣いの市政を続けるのか、自治体の本来の仕事である市民の暮らしを守る市政に変えるのか。市民の願いは明確ではないか」と呼びかけましたがそのとおりです。人の住んでいない人口島に何千億円もかけてトンネルを通す一方、市民の命綱である国民健康保険料を4年連続で16%も値上げするなど、税金の使い方があまりにもゆがんでいることを、多くの市民が気づいています。
渡辺たける名誉館長は「いま市民の中に大きなうねりが起こりつつあることを感じます」と実感を込めて語り、大きな拍手に包まれました。
総選挙であれだけ「自民か民主か」といっていた政党が、直後の大阪市長選挙では「オール与党」で前助役を押しています。総選挙で自民党政治を少しでも変えたいと民主党に投票された方も少なくないと思いますが、その願いは、こんどは渡辺たけるさんでこそ生かせます。残された時間はわずかですが、私も出来うる限りの力を発揮したいと思います。
なお、ナビオ前ではたくさんの方から「総選挙ご苦労様でした」「残念でしたがまたがんばりましょう」と激励を受けました。ありがとうございます。がんばります。