28日、全ての水俣病患者の救済をめざしてたたかい続ける最大の未認定患者団体「水俣病不知火患者会」の会員ら約20人と熊本県八代市で懇談しました。
松岡勝衆院九州・沖縄比例候補、はしだ芳昭衆院熊本5区候補、山本伸裕県議、野中重男水俣市議が同席しました。
ノーモア・ミナマタ第2次国賠訴訟原告団副団長の本田征雄さん=上天草市=は、ヘッドホンをかけテレビの音を耳に流していないと、耳鳴りで夜も眠りにつけないなど、見た目からは理解されにくい水俣病被害を抱える苦悩を告白。全面救済に不可欠な不知火海沿岸の住民健康調査の実現へ支援などを求める要望書を読み上げられ、私が受け取りました。
救済対象地域外の天草市倉岳町に住む男性(74)は中学卒業後、対象地域内の上天草市龍ヶ岳町に住み込みで大工の修行をしていましたが、居住経歴を証明できず、救済対象から「非該当」とされました。「同じ親方のもとで、同じ仕事をしていた仲間が救済されているのに、県は理解していくれない」と、不当な選別に不満を訴えました。
長年のたたかいにより断罪された国、県、チッソ(加害企)の責任を果たさせ、一人残らず救済させることは政治の責任です。調査もしないで、地域外に被害はないと言えるはずがない。超党派での取り組みを広げ、今の状況を前に進めるため頑張りたい。