国会前心一つ 
民主主義破壊許さない 戦争法案廃案へ

photo 違憲立法・戦争法案の廃案と“安倍政権の終わりの始まり”を決定づけようと、3日間連続した国会行動は最終日の17日も、昼間の座り込み行動から夜の大集会まで、大勢の老若男女が「みんなの力で廃案、廃案」と心ひとつにコールしました。午後7時半に2万人超えが発表され、その後も増え続けました。主催者は、来週以降も、全国いっせい宣伝(21日)、波状的な国会大集会(23日、26日)など列島騒然たる状況をつくり出す主権者の行動を続けようと呼びかけています。

 雨があがった午後1時の国会正門前。1歳の娘と一緒にスピーチを聞いていた女性(31)。政治の話はしないで要領よく生きていこうと思っていた、といいます。「でも、こんなこと言ったらどう思われるだろうと気持ちにふたをしてきた結果がいまの日本だし、今までの自分。『間違ったこと』には『おかしい』と声をあげなきゃだめだと思った」と話します。

 高校生の愛称りゅうきさん(18)が、議事堂を見つめていいました。「民主主義も立憲主義も無視して強行採決するなんて悔しい。ひとりでも多くの人に、戦争法案の中身を伝えたい。必ず伝わるはずです」

 東京都練馬区から初参加の大学院生は、「連日たくさんの人たちが反対している。その声を政府がまったく聞き入れないなんて民主主義じゃない。法案の重大な中身と強行採決にたいして自分の意思を示したい」。

 「戦争法案だけでなく、労働法制改悪も社会保障改悪もTPP(環太平洋連携協定)も、好き勝手にすすめようとしている政府に怒っている」。こう話すのは、「NO WAR」のプラカードを掲げてきた東京都清瀬市の男性(62)。「時間がたてば強行採決も忘れるなどとの思惑は主権者をバカにしている。私たちはこの日を忘れず、必ず廃案に追い込む」

 青年・学生の行動とスピーチは参加者に2倍、3倍の勇気を与えています。

 3日連続で参加した埼玉県深谷市の男性(69)もそのひとりです。「民主主義を守れ、憲法を守れ、と立ち上がった若者たちの姿が本当にうれしい。いっしょに頑張りたい。5人の孫のためにも、民主主義を破壊する安倍政権のもくろみを砕くまで地元でも行動を続けるよ」

 日本共産党、民主党、社民党の国会議員があいさつしました。共産党からは私がスピーチして「全国津々浦々で世論とたたかいを広げよう。安倍政権を倒し、国民と若者の力で新しい政治をつくろう」と訴えると、「ウォー」の大歓声がわきました。

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日本共産党参議院議員。香川県善通寺市出身。県立善通寺第一高校、鳥取大学農学部農業工学科卒業。市民生協職員、民主青年同盟北河内地区委員長・大阪府副委員長。95年大阪府選挙区から参議院議員初当選。13年参議院議員選挙で比例区に立候補3期目当選。14年1月より党書記局長。2016年4月より党副委員長に就任。2019年7月参議院議員4期目に。参議院環境委員会に所属。日本共産党副委員長・筆頭(2020年1月から)、党参議院議員団長。