戦争法案は憲法違反であると厳しく指摘する憲法学者の小林節慶応大学名誉教授を招いた白熱講義(主催=大阪革新懇)が28日、大阪市中央区で開かれ、900人を超える人々が詰めかけました。
初めに小林氏は、反対ならば対案を出せという与党の意見に対して「これはトリック。われわれは安倍総理が壊そうとしているものをやめろといっているだけ。対案ではなく、戦争法案の廃案を求めています」と、姑息(こそく)なやり口を批判。また、第1次世界大戦以降、戦争は「自衛」を名目に始まることを強調し、米軍の「後方支援」=兵たんによる出費で日本が戦争破産に追い込まれる可能性があると述べ、「一度戦争に加担すれば最後まで付き合わなければならなくなる」と苦言を呈しました。その上で同法案を強引に推し進める安倍政権に対し「憲法は日本の宝。われわれは言論と投票によって政権をひっくり返しましょう」と語りました。
私も東京から駆けつけて国会情勢と国会周辺行動の広がりなどについて報告。16日の衆院本会議で同法案が強行採決されて以降、3日間で19万人が国会を取り囲み、国会内でも、反対ならば対案を出せと言う自民党に対して「反発が広まっている。世論が政治を動かしています」として、安倍晋三政権を徹底的に追い詰め、戦争法案を廃案にするため、ともに頑張りましょうと訴えました。
「民意の声」代表の浅野秀弥さんは「橋下(徹大阪市長)を破る、戦争法案を防ぐ、こんな素晴らしい都市はない。安倍を降ろし憲法を守ろう」と訴えました。
最後は、SADL(民主主義と生活を守る有志)の音頭による「戦争アカン」「戦争法案は廃案」の大コールで締めくくりました。