与野党書記局長・幹事長会談が27日、国会内で開かれ、今後の国会運営に関して協議しました。
自民党の谷垣禎一幹事長は、戦争法案を衆院で強行採決したことについて「多少の混乱が生じた」と発言し、反省の弁は述べませんでした。その上で、参院での審議は実りある議論をしていきたいと語りました。
私からは、会談で次の4点を指摘しました。
第一に、戦争法案は戦後日本のあり方を大転換するものであり、各世論調査でも国民多数が反対・説明不足と答えていることにふれ、「衆院での強行採決は憲法9条と国民主権の原則を踏みにじる暴挙であり、改めて抗議する。与党の反省が必要だ」と主張しました。
第二に、戦争法案について参院では「徹底審議が必要だ」と強調し、参院で議決しなかった場合に衆院で3分の2以上の賛成で可決・成立させる「60日ルール」による強行採決はやるべきではないと述べました。
第三に、国会会期を大幅延長したもとで、他の重要法案を強引に通すことは許されないと指摘。最後に参院選挙制度「改革」案が参院では委員会審議も経ずに本会議で可決されたことをあげ、「民主主義の土俵づくりであり、衆院では委員会で審議するべきだ」と主張しました。
会談では、戦争法案の衆院での強行採決について、多くの野党も批判の声をあげ、参院での徹底審議を求めました。
また予算委員会を開催することも確認しました。