「集団的自衛権にNO! 女性弁護士101人大集合」集会と街頭宣伝が10日、東京都内で開かれました。主催は東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会。
弁護士会館での集会には、女性弁護士140人をはじめ220人が参加。有楽町でのリレートーク宣伝には女性弁護士約20人が合流し、160人以上になりました。
宣伝では、日本弁護士連合会のパンフレット『「集団的自衛権」は、外国のために戦争することです』、ポケットティッシュ、東京弁護士会が作製した宣伝用のうちわを配布。
20人以上の女性弁護士が「弁護士になって1年目。いま、一法学徒として、声をあげないといけないと思います」「戦争でフィリピンにいった私の祖父は、軍歌を聴き、涙を流していたのを覚えています。違憲な法律を通さないために、いまこの場に立って訴えます」とのべました。
私を含め民主党枝野幸男幹事長(衆院議員)らがスピーチしました。
私は「国民があかんというものを国会の多数でごり押しすることは、憲法9条、国民主権を踏みにじる暴挙」と訴え。「党派を超えて、いっそうスクラムを強固にしてがんばりぬく」と表明しました。枝野氏は「法の支配、立憲主義という日本社会の基礎を守るために、主義主張、党派を超えてたたかおう」とのべました。
リレートークを聞いた会社員の女性(38)は「職場の同僚とも、『安倍首相は怖いね』と話をしています。弁護士の訴えには説得力がありますね。戦争は絶対にいやです」と話していました。
この行動は東京都内の弁護士会の3人の女性副会長が発案。集会で水地啓子弁護士は「戦争法案に対する危機感は女性たちの間で高まっています。女性・弁護士の立場から声を上げましょう」とあいさつしました。
リレートークで慶応大学名誉教授・弁護士の小林節さんが「(戦争法案をめぐる)堰(せき)は切れました。正義はわれわれにあります。絶対に勝ちたい」と語りました。
作家の雨宮処凛(かりん)さんは、東京のSEALDs(シールズ)、札幌市の「戦争したくなくてふるえるデモ」などの若者の行動にふれ、「若い人が自分たちの問題として考え、行動していることは大きな希望です」とのべました。
20人以上がマイクを握り、湯山花苗弁護士(30)は「日本の将来を決めるのは一部の政治家や官僚ではなく、私たち国民です」と力強く語りました。