本田さんの勝利で「日本の夜明けは京都から」 
市民大集会で演説(要旨)

 京都市長選(24日告示、2月7日投票)に出馬する「憲法市政みらいネット」の本田久美子さんの勝利のため、21日、京都市内で開かれた市民大集会で行った演説の要旨を紹介します。


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 京都市長選挙で本田久美子市長が誕生すれば、京都市民の生活はもちろん、日本の政治にも大きな前向きの変化が生まれます。まさに「日本の夜明けは京都から」となる(拍手)。ぜひ、京都から夜明けを切り開こうではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
 

京都から「戦争法NO」ののろしを

 まず、憲法と平和の問題です。

 昨年、安倍政権は憲法違反の戦争法を数の力で強行しましたが、一方で、国民のたたかいが空前の規模で広がりました。しかも、強行後もたたかいは終わりません。

 19日には「憲政の常道(立憲政治)を取り戻す国民運動委員会」が発足しました。声明文は「選挙によって成立した政権が立憲主義を否定した暴走は、有権者が選挙で倒して立憲主義を回復すべきで、それこそ、国民主権の具体化である」。そのとおりではありませんか。(拍手)

 京都市長選挙は、7月の参院選挙を待たずに政治の流れを変えることができます。本田久美子さんは「京都から『戦争法廃止』『憲法9条守れ』と発信し、世界に響かせたい」。本田さんを市長に押し上げて、流れを変えようではありませんか。(拍手)

 続く参院選で、戦争法を強行した自民・公明とその補完勢力に退場の審判を下そうではありませんか(拍手)。京都選挙区では、日本共産党の大河原としたか候補の勝利で自民党を落とすためにがんばりたいと思います。

 京都市長選での戦争法をめぐる対決構図はくっきりしています。

 本田久美子さんは、被爆したお母さんの思いを胸に、教師として「教え子を再び戦場に送らない」が原点。立候補を決意したのは戦争法が強行された昨年9月19日。市長になれば「全国平和首長懇談会を呼びかける」。心強いじゃありませんか。

 現市長は、戦争法を強行した自民・公明丸抱えです。「国政と市政は別」といいますが、戦争法は京都市民も無関係ではいられません。市民の命と安全を守ることは市長のなにより大事な役割です。(拍手)

 本田久美子さんの勝利で、京都から「戦争法NO」ののろしをあげようではありませんか。戦争法を強行し、立憲主義を踏みにじった安倍政権を追い詰め、国民的たたかいを、さらに大きく発展させましょう。(拍手)

貧困・格差の拡大ストップ

 暮らしの問題も大事です。安倍首相は「アベノミクスで経済の好循環が生まれ始めた」と言います。大企業とごく一握りの富裕層はもうかったかもしれませんが、多くの国民は実感がありません。政府の調査でも「生活が苦しい」が62%で、年々悪化しています。

 すでに日本は6人に1人が貧困ラインを下回る社会になっています。とくに1人親家庭の貧困率は50%を超えOECD(経済協力開発機構)加盟34カ国で最悪です。こうした現実も見ないで、さらに貧困と格差を拡大する消費税10%なんてとんでもありません。

 本田久美子さんの教師としての信条は、「どこに住んでいても、どんな子どもでも、平等に成長・発達する権利がある」。いま一番政治に求められていることではないか(拍手)。市長になれば、子育ての「悩み事」解決に「子ども未来局」を設置し、高齢者の「困った」にこたえる市政をつくる。

 安倍政権・与党丸抱えの現市長が京都でやってきたことは、保育所の民営化、子どもの医療費助成は府内最低、敬老乗車証の改悪を狙うなど、貧困と格差に苦しむ市民・子どもを守るどころか、いっそうの痛みの押し付けです。

 本田久美子さんの勝利で、貧困・格差拡大の安倍暴走政治ストップ、それに輪をかけて冷たい市政にさようならしましょう。市民や子どもたちにあったかい市政に転換しようではありませんか。(拍手)

市民の声が届く市政に

 安倍政治の特徴は、戦争法、消費税、沖縄新基地、原発再稼働をみても、国民多数の声にいっさい耳を傾けずに暴走することです。

 京都の現市長も共通しています。四条通りの車線減少・歩道拡張工事による大渋滞。はじめから、渋滞が悪化することは、周辺住民やタクシー業界など多くの方が懸念していました。日本共産党市議団も「マイカー規制のない計画は欠陥計画」と再検討を求めていました。それを無視し市長が独断専行で行いました。

 本田久美子さんは、学区レベルで住民の声を聞くシステムをつくる。住民参加による意思決定を大事にすると提案しています。市民の声が届く市政をつくろうではありませんか。(拍手)

がんばれば勝利できる

 京都の未来と日本の進路がかかったこの選挙、どうしても勝利しなければならないし、がんばれば勝利できます。

 選挙というのは、支持する政党の頭数で勝敗が決まるのではありません。どちらの陣営が、市民の願いにこたえる立場と政策を持っているかが一番大事なのではないでしょうか。(「そのとおり」の声)

 相手陣営は、憲法と平和、くらし、民主主義、どの問題でも安倍政権の暴走を止めるどころか、いっそう輪をかけて、市民に冷たい政治、独断専行政治をやっています。市民から見てまったく大義がありません。「安倍さんもひどいが、門川さんもアカン」の声が、与党支持層のなかにも根強くあります。

 だから相手陣営も「厳しいたたかいだ」「共産党に勢いがある」。せっかく相手がそう見てくれているのですから(笑い)、大義の旗を掲げて攻めに攻めて、本田さんを市長に押し上げようではありませんか。(拍手)

 「日本の夜明けは京都から」。この心意気を、日本の政治が新しい夜明けを痛切に求めている今こそ発揮して、本田久美子さんの勝利を勝ち取ろうではありませんか。(大きな拍手)

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日本共産党参議院議員。香川県善通寺市出身。県立善通寺第一高校、鳥取大学農学部農業工学科卒業。市民生協職員、民主青年同盟北河内地区委員長・大阪府副委員長。95年大阪府選挙区から参議院議員初当選。13年参議院議員選挙で比例区に立候補3期目当選。14年1月より党書記局長。2016年4月より党副委員長に就任。2019年7月参議院議員4期目に。参議院環境委員会に所属。日本共産党副委員長・筆頭(2020年1月から)、党参議院議員団長。