堆砂除去早急に 
瀬戸石ダム(熊本)水害危険

photo 6日の参院総務委員会で、熊本県・球磨川にある電源開発(株)・Jパワーが所有する発電専用ダムの瀬戸石ダム(芦北町、球磨村)による水害問題を取り上げました。
 瀬戸石ダムの下流にある荒瀬ダムは、撤去工事が進み、住民から「洪水の危険が減り、清流がよみがえった」と歓迎されています。国土交通省が、用途がなくなった場合は撤去するのが原則だと答え、住民参加でダムの存廃を決めていくことは、住民自治の面からも積極的な意義があります。

photo その上で、瀬戸石ダムでは、貯水池で土砂の堆積がすすみ、洪水の危険があるため、国交省のダム定期検査で早急な対応が必要である「A判定」が7回連続となっていると指摘。同省は「7回連続A判定(のダム)はほかにない」と答えました。年々増加する堆砂(たいさ)量が想定の大きく上回り、危険な状態です。すみやかな堆砂除去をJパワーに指導するよう求めました。

 国交省は「引き続き電源開発に指導・助言する」と答弁。山下氏は、芦北町での床上浸水や生活道路の冠水、集落の孤立の被害を告発し、「これ以上対策が滞るならJパワーにダム管理運営能力なしと言わざるを得ない。強く指導するべきだ」と強調しました。

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日本共産党参議院議員。香川県善通寺市出身。県立善通寺第一高校、鳥取大学農学部農業工学科卒業。市民生協職員、民主青年同盟北河内地区委員長・大阪府副委員長。95年大阪府選挙区から参議院議員初当選。13年参議院議員選挙で比例区に立候補3期目当選。14年1月より党書記局長。2016年4月より党副委員長に就任。2019年7月参議院議員4期目に。参議院環境委員会に所属。日本共産党副委員長・筆頭(2020年1月から)、党参議院議員団長。