日本共産党の山下芳生参院議員は26日、野田聖子総務相の事務所による金融庁への説明要求に関し、同庁が朝日新聞から情報公開請求を受けたことを開示決定前に野田氏側に伝え、さらに野田氏が第三者に漏らしていた問題について、総務省、金融庁の担当者から国会事務所で説明を受けました。同日、山下氏と本村伸子衆院議員は、衆参両院総務委員会の委員長に対し、この問題で閉会中審査を行うよう求めました。
山下氏に対し金融庁担当者は、野田氏の事務所側と同庁との「面談」(1月30日)の記録について、朝日新聞から5月2日に開示請求を受け、開示決定(5月31日)に先立つ5月23日、請求内容とともに、「朝日新聞からの請求だと野田大臣側に伝えた」と説明。「開示請求者に関する情報まで伝えていたことは法の趣旨に照らして不適切だった」としました。また総務省担当者は、野田氏が「朝日」からの開示請求について、5月25日の記者との懇談で話をしていたと認めました。
山下氏は「国民の知る権利を保障する情報公開制度の根幹が揺らぐ重大な問題だ。権力に対する情報開示請求で、請求者が誰なのかを漏らされれば請求者の萎縮を招く。野田氏が第三者に漏らすなど、担当官庁としてあってはならない」と批判しました。